当院は21世紀を心の世紀と考え、癒しの場を提供するクリニックとして地域医療に根ざして邁進いたします。 
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音楽療法の可能性
音楽療法の効果
 人は、心地よい音楽を聴くと自然に体が動いたり、口ずさんだりします。
 また楽しい気持ちになったり、すっきりした気分になったという経験は誰にでもあると思います。音楽には不思議な力が秘められています。
 この力を最大限に利用して、心身共に健康に導き心の安定化のためにいかすことができたらとの思いで音楽療法を始めました。
 音楽を通して自分を取り戻したり、昔を思い出したりすることが心の不安や葛藤、怒りを取り除くことができるのではないでしょうか。
 実際に家族と会話がなりたたなくなった認知症のお年寄りが、スムーズに会話が出来たりすることもあるのです。
当院では音楽療法の前後での血圧、コミュニケーション状態、感情面の 変化などADLをふまえて記録しています。
 最初は集まる人々が少しでも居心地よく、活気が出ることを目標にしました。
 ところが、この実践をおこなっているうちに、ある家族の方から「音楽療法のある日は、帰宅したときだけ何故かおばあちゃんとスムーズに会話ができる」と いうことを聞きました。もちろんその状態は長く続くわけではないのですが。

 また、認知症が進行し、家での生活はほとんど全介助のおばあちゃんの家族の方が、ディケアのお迎えにこられたときに、ちょうど音楽療法をおこなっていた のです。その様子をご覧になって「どうしてあんなに笑顔が出ているの?あんなに上手に歌を歌っているのは、本当におばあちゃん?」と聞かれたのです。家で は考えられない姿だったのです。本当に驚き、喜び、うそのようだと言われました。
 このようなことがきっかけで、音楽療法時の血圧の変動、会話のスムーズさ、日常動作の変化を記録し始めました。この記録を続けているうちに、その日の血圧が上がって参加している人も、音楽療法の後では下がって安定しているので す。また一人で身支度も出来ない人が、帰りの支度をしたり、ほとんどディケアの時間中話をしない人が、昔の生活や出来事を話してくれたりと会話が増えまし た。そして回数を重ねるごとに笑顔が多くなり、生き生きしている瞬間が見られるようになったのです。
 短時間の音楽療法ですが、人々の心が音の記憶を蘇らせ、心地良さを与え、喜びを与えることは確実だと考えています。
 数値で表すことが出来ない人の心の状態ですが、その人の気持ちや生活に変化をもたらすものであることを信じて、おこない続けていきます。